セックスが嫌いだ。
子宮後屈を患っている。
患っているという表現は正しくないのかもしれない。
日本人女性の何割は子宮後屈だとか、昔は手術していたけど、しなくても妊娠は可能で病気ではない、だとか解説されている。
子宮後屈とは、子宮の向きが通常と逆で、背中に向かって曲がっている状態を指す。
それによって生理のときに腰が圧迫されて腰痛が起こったり、性交痛を伴ったりする。
相手が下手だとか特別巨根だとかではない。おそらく感度の問題でもない。
とにかく物を入れると痛い。ある角度でないと上手く入らない。
こちらが痛がるのを相手もわかってくれていて、気を使ってくれるのが申し訳ない。
でもとにかく痛い。苦しい。気持ち良くない。
ずっとうめき声をあげている。
手術で治療可能らしいけど、「病気でない」と明言されると手術を受けるのも躊躇する。
「ひどい腰痛を伴ったり癒着が見られる場合には手術を勧める場合もある」と書かれていると、
医者にも「子宮後屈だけどそれ以外は健康」と太鼓判を押されている。
だから、正確にはセックスが嫌いなのではなく、挿入が嫌いなんだと思う。
ただ、挿入だけしたくない。
それが辛い。申し訳ない。相手を受け入れられない自分が欠陥品になった気分になる。
「子宮後屈の人はバックが痛い」って書いてあることもあるけど、正常位だろうとバックだろうと痛い。
子宮後屈の人がみんなこんな苦しい思いをしているわけではありません。
人によって症状は様々のようです。