2016-10-18

「伝わらない」と「伝えられていない」

話の内容が分からなくて、それが表情に滲み出ているのであろう時の、

「伝わらないかぁ~~~」

上司の口癖だ。

その言葉が発せられた時の仕草や表情からは、

理解できない俺に対してイラついていたり、バカにしているような印象はパッと見うかがえず、

しろ、どんな言葉選択すれば良いのかを苦慮しているような印象を受ける。

しかし、「伝わらないかぁ~」の「伝わらい」はなかなか攻撃力があるように思う。

少なくとも俺には結構効く。

無学で非常識低能な俺が悪いのは大前提だが、

例えば、難解な経営論を小学生に語ったところで理解されないのが当然であるように、

全く畑違いな話題を振られたケースであったとしても、「伝わらないか~」と言われると、

「あぁ、きっと冒頭にあったであろう優しいワードを拾えなかった俺が悪いんだろうな…」と思ってしまう。

それは、俺の「伝わる」という言葉イメージが、

波が伝わるように、受け手能動的にならなくても自然に受け取れるもの

というところにある。

「ごめん、俺うまく伝えられてないね

から、俺は相手がポカンとした顔をしていた時、

あなたが悪いのではなく、上手く伝えられていない俺が悪いんですよ

というニュアンスをちゃんと伝えたくて、そう言うようにしている。

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