朝起きたら、なんとなく行く気がしなかったから。
そして、さっき目が覚めた。
ぬるめの白湯をグイと飲んで、ノートパソコンを開きFacebookをざっと見てみる。
これもなんとなくだ。
家族が増えた。
親戚一同との宴会。
どれも酷く懐かしい。
そりゃそうだ。
そこで生まれ育ったのだから、この時期にそれらを経験してきた。
みんなは、ちゃんと家族を作って、子供たちに経験させてるんだな。
ふと涙がこぼれる。
今、俺は東京で一人だ。ありがたい事に、普通以上の暮らしができている。
全ていらないと、仕事に全力を注いだが、人生が残り半分だと実感すると、さみしさに押しつぶされそうになる。
おやじ。おふくろ。
ちゃんと見とるからね。
この世に生んでくれたお礼だ。
でも、ごめんな。
そして何十年か後、ひっそりと命を終える。
一人か。
これが家族を作る事を怠った罰なんだろうな。