頭の良い人とは、多方面の知識を結合させる能力が高い人のことだと思う。たまにはてブを通して、そう思い知らされるような記事に巡りあう。今日見た中ではこれだ。
この能力が高い人は、きっと世の中の見え方が凡人とは違う。きっと見聞きした些細な物事の中にも閃き、驚き、興味深さを見いだして味わうことができるのだろう。時事評論などをさせると、鋭い切り口を披露してくれたりする。池上彰なんかもそうだし、池田信夫もそうだと言えるだろう。ただ前者はポリティカリー・コレクトの傾向で、後者は逆で極端な思想を帯びている。これはいい例で、この能力を持つ人でも、言い方によっては衒学的で反感を買うこともある。とはいえ、ブログ主のように淡々と誠実な話しぶりをする人が多いように思う。
翻って私は、いい歳になってきたもののそこまで聡明でもない。結合させうる豊富な知識の引き出しもないし、上手に言語化もできない。時事評論どころか、せいぜいアニメを見て「よかった」と言う程度の能だ。けれどアニメ感想というジャンルでも、いや、このジャンルこそ、頭の良さを感じさせる豊かな視野を持つ人と、そうでない人の差が激しい。残念なことに後者ほどコンテンツを楽しめておらず、通ぶって酷評を振りまいているように感じる。おそらく、先述の能力の乏しい人が利口ぶろうとするとこのように殺伐とした空気になるのだろう。ネットを見ているとうっかり巧妙なdisの空気に取り込まれそうになるが、自分は安易にそうした言説に染まらないように気を強く持とうと思う。