2016-01-21

人生賞味期限

昨日、彼女が久々に出来た。55歳で彼女というのも恥ずかしいが、結婚は諦めているのでやはり彼女というのがふさわしい。

相手は40手前で職業漫画家だそうだが、あまり読んだりしないので説明を受けても最後まで何の漫画なのかはよくわからなかった。

絵がうまいということだけは何となく想像がついたけど、他人の絵の巧さをあまり気にしたことがないので、そんな人なんだなと思った。

昨日は付き合う前から何回も一緒に行っている居酒屋に行って、はじめて彼女の家に行き、そこで付き合う事になった。

それまでも何回も一緒に居たが、家に行くのははじめてだった。

漫画家というから、どういうものなんだろう?と思ったが、普段はパソコンを使っているんだそうだ。

僕と付き合うことに決めた理由も恥ずかしいけど、聞いてみた。

小さくていい人だったからが理由だといっていたが、自分にはよく分からない理由だ。

彼女と過ごす時間は久々の人生賞味期限を思い起こさせてくれた。


以前は自分はとっくに人生賞味期限を過ぎた人間だと思っていた。

会社を辞めて、独立鼻息あらくしたのはいいが、やることなすことほとんどうまくいかず、会社は畳むまで、本当に辛い20年だった。

髪の毛も、若さもなくなり、結婚することも出来ず、親もその間に他界した。

元気な孫を見せることも出来なければ、自分自身の元気な姿を見せることも出来なかった。

それだけが悔しくて仕方がないが、今の俺の顔はなくなった両親も久々に笑顔で喜んでくれる顔なのではないか、そう思いたい。

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