ぱっとしない学生だった
高校の頃はまだましだったが
というのも、性格は口は達者なのに何もできない糞なやつで
顔も良くなく根暗な最悪なやつだった
誘っても断られるようになり相手にさない結果だった
こんなの自分じゃない
もっとやれるはず
彼女なんてすぐ出来る
でも、寂しい
といつも真夜中に散歩しながら思ってた
親に数百万払わして屑だな~とか思っていた矢先
親の借金が発覚
金をせびられ、屑なりに恩返ししようと無我夢中で就職して頑張って働いた
お金を稼いでは返し、稼いでは返し
そうこうしているうちに借金の目処もついた頃、友人ができ大学時代にできなかった遊びをいっぱいした
飲み歩いて呑んだくれて夜遊びして
でも彼女だけはできなかった
けど、楽しかった
いっぱいデートして、いっぱい告白して全部ふられたけど楽しかった
そして、10年後の今、借金を返し終わり、30にして彼女もできて、仕事もできて貯金もできた
全部がそれなりに上手く運んでいた
うまくできてると思ってたのに何にもできてない気がしてきた
大学のあの頃に全部忘れてきた気がした
それが全部後悔として襲ってきた
もっとまじめにしておけば
抜け出せたと思ってたのに
抜け出せていなかった気がした
結局、ダメ人間なんだな
いや十分抜け出せてるよ。 あとはダメだった時の自分もその時はそう思ったんだから仕方ないと肯定していくだけ。