2015-04-28

妹が貧困に陥っても、多分僕は助けない。

僕は地方公務員だ。

姉もまあ、お堅い仕事をしている。

僕も姉も、それぞれ結婚して子供もいる。

僕は長男なので、実家で親や祖父母と同居もしている。

親の面倒を自分で見るのが筋だろうと地元自治体に入った訳だが、それなりにどうにかやっている。姉も近くに住んでいる。

で、僕の下には妹がいる。

はっきり言えば馬鹿なやつだ。

実家を飛び出し、都会に行き、もうすぐ三十だというのに定職にも就いていない。

家賃を滞納したり、借金をしているらしく、親父が払ったりしているらしい。

転びそうになる度、周囲が助けてやるからいつまでも懲りずに同じような事を続ける。

妹に言わせると、僕のような危なげもないお堅い生活は「つまらない」のだそうだ。

学生時代学力が無残な妹にもっと勉強するように言うと「どうせ学校勉強なんて社会に出て役に立たない」と聞く耳を持たなかった。

かくして彼女貧困に突き進む。

僕も娘を持つ身として、娘の可愛さはわかる。だから、親父が一々手を出すのも、もはや何も言わない。

が、それはそれとして、親父の手に余ったとき、僕は一切手を出さないつもりだ。

かつて、僕が何度か差し伸べた手は、邪魔そうに払いのけられた。

僕の中では十分に義理を果たしたつもりだ。

本も読めない、物事を深く考えることも出来ない、苦しいことに耐えることも出来ない妹が、結果として無残に死んだとしても、僕はそれを他山の石以上には扱わないだろう。

はっきり言って、僕は貧困が怖い。

自分がそこに陥る要素は片端から潰し、何かあっても大丈夫な様に貯蓄もしている。

誰かが貧困に向かう分にはその者の勝手だとは思うが、妹は心情的には他人だが、戸籍上は身内である

妹が原因で僕と、子供達まで貧困に陥ることのないようにしたい。

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