ガンは放置だとか、医者にかかるなだとか、医者に騙されないためのだとか言ったタイトルの本が最近やたらと目に付く。
こんなのは昔からあったのかもしれないけど、最近はすこしブームといってもいいくらじゃないか、ってくらいよく見る。
実際は、書きたい人と書かせたい出版社がいるってだけの話なんだろうけど、ある陰謀論を思いついた。
最近の医者批判ってのは結局は医療費削減のための政策でしかない、っていう話だ。人間は自分が発見した(と思い込んでいる)理論が正しいと思い込む性質があるだろ。それを利用してるんだな。単純に医者にかかるのを控えましょう。医療費削減のためです。なんて言うよりも、医者は怠慢だ。製薬会社とグルだ。医者を疑え。病院になんて行かないほうがいい。ということを書いたり、暗示したほうが医者に行かなくなる。その結果、医療費削減って話だ。
医者批判、医療批判本を書いている人たちも、医学的な真実なんてどうでもよくて、医療費削減して、未来の日本の財政のために貢献してくれているんだ。そのためには、不確かな情報に踊らされる馬鹿は死んでもいいと考えているのだ。
そして、実際に医者の友人や親戚がいる階層が上の人たちは、なにが良い医療なのかを知っているから、安心して医者にかかる。そうじゃない人たちは、医者を疑い、自分でどうにかしようとして、医療費を使わずに死ぬ。