はてブを使い始めてどれくらい経つか分からない(でもべつに古参なわけでもない)けど、
ふと一番印象に残っているものはと考えてみたら、先の震災後に書かれたひとつの記事を思い出した。
それは自宅が被害を受けて避難所に移ることになったある家族の話についてふれたものだった。
一家には家族同然に可愛がっている飼い犬がいたが、避難所に連れていくことはできないため、
まだ小さな娘は、「どうして一緒にいけないの!モモ(仮)は家族なんでしょ!?」と
離ればなれになることにどうしても納得できない。
そんな娘に対して父は、「モモ(仮)はたしかに家族だ。でも家族でも一緒に暮らせないこともある」といった感じで(曖昧)、
「娘を思う父親の気持ちは分かるが、それは欺瞞ではないか。一家にとってその飼い犬はたしかに家族に限りなく近い存在だったが、でも家族ではなかったのではないか」
と指摘する。
なんともすっきりしない話だけど、もしかしたら要旨は別に(本当に娘のことを思うならうんぬんとか)あったのかもしれない。でも覚えてない。
当時この記事を読んだ私は、そんなこと言ったってなあ…とモヤモヤした気持ちだけが残った記憶があるのだけど、
3年あまり経って、気づいたら他のどんな記事より印象に残るものになっていた。
私はとくべつ愛犬家ではないし、彼らと同じように震災で家を追われたわけでもないのに、
どうしてこの記事が一番記憶に残っているのか自分でもよく分からない。
分からないけど気になるから、もう一度読み直しみようと思って自分のブックマークを検索してみたら、
震災のタグで追っても、キーワードで全文検索しても見つけられなかった。
これかな ペットは家族じゃなかったの? - やねうらお−俺のボカロがこんなに音痴なわけがない。