電車ほど怖い乗り物はない。ドアが閉まったら逃げられないし、腹が痛くなる気がしてどうにもならない。
トイレ付の電車が走ってない路線では各停に乗る。友人と一緒だったら、無理言って各停に乗るか青ざめた顔して急行に乗る。
当時大学生だった俺は実家から毎日2時間半かけて大学に通っていた。もちろん電車。
行きはほぼ始発だったので途中までは割と空いていたしトイレもあった。しかし乗り換えた後の電車はトイレがなく、しかも満員電車だった。
毎日腹が痛くなった。突発的にくるのでうっかり奥の方に行ってしまうと便意が襲ってきたときに電車から降りれない。
そして降りたとしても誰か入っている。さらに5分は待たなくてはならない。
そして部活をやっていたので帰りは終電になることが多かった(地元が田舎なので終電が早い。9時くらい)。
そこでも腹が痛くなることがあったが終電なので降りれない。ひたすら我慢していた。
終電で帰るので飯を食った後、翌日に備えすぐに寝る。だからいつも腹を壊していた。
そのときのトラウマが今でも続いている。ここ何年かは電車内で突発的な便意に襲われたことはないが、万一ということもある。
パニ症でいうところの予期不安と同じだ。というかパニ症にもなったことがある。そのときは各停だろうがトイレがあろうが電車に乗るのは命懸けだった(もちろん駅まで行くのも命懸け)。
アレが襲ってくるからな。アレってのはアレとしかいいようがない。突然襲ってくる死にそうなくらいの不安と恐怖だ。まあトイレがあると少しましになるんだが。
今はほぼ完治したが、それでもトイレのない閉鎖空間に30分以上いると気持ちが悪くなってくる。
電車の場合はトラウマもあって今でも5分程度が限界だ。次の駅まで10分以上あるときは相当の覚悟が必要になる。
まず便意がなくてもトイレに行く。そこで何しても10分以上はうんこがでないことを確認。そして電車に乗るときはひたすら精神統一、無心になる。
または面白くて集中できる本を必死で読むか、ゲームをして気を紛らわす。