同じ研究者(生物ではない)として、そう感じてしまう。彼女が犯したミス(?)はそれほどに初歩的だ。
しかしこのSTAP細胞の一件で最も不自然なのはそれほど初歩的な事も知らない人物が一方でNATUREの査読をすりぬけるほど論文の「書き方」に精通している、という事だ。
職業柄、他人の論文はよく読むのだが、素養のなさ、能力のなさは論文執筆に際して隠しきれるものではない。素養のない人が書いた論文を読むと、論証に致命的なミスがあったり、研究方針がそもそもおかしかったり、論文を書く上での基本的な作法(論理展開や用語)がなってなかったり、成果云々以前の所ですでにあやしいものが多い。論文を書く、という行為はそれ相応に修行を必要とするものなのだ。
しかし彼女の論文がNATUREに通ったという事は、こうした基本的事項には一切問題がないとNATUREの査読者達が判断したという事だ。
問題のない研究方針を立てられ、非の打ちどころのない論証ができ、まとも論文作法を身につけるほど修行をつんだ人が、なぜか超初歩的な一部の知識だけ欠落しているという事がありうるだろうか?
まぁ、研究計画や論理展開のような難解なところは共著者が行っていて、小保方氏が行ったのはいわば下働きのみであるとすれば一応は説明がつくが、これだとなぜ小保方氏が論文の主著者になったのかが説明できない。
なお、彼女が一切嘘をついていないとしても、彼女の実験結果は信用できないと私は思っている。
彼女の成果が信用できないのは、ハンドのルールを知らない人が「私シュートを1000本きめたんだ」と主張しても全く信用できないのと同じだ。
初歩的な事を知らない人が出した成果なのだから、「それって一試合あたりなの?」とか「ゴールポストのサイズはルール通りなの?」とか「それ以前にボールってどんなものか知ってる?」とかそういった初歩的なところで間違いを犯している可能性が大なのだ。
どうでもいいから黙って見守っててくれ
「小保方氏の主張はもこみちがオリーブ油を知らないというようなもの」なんて具合に大喜利になりそうな予感。
ベガルタ仙台の話も出てきたら酒井さんで決定だな