2014-02-23

ちょっと旧聞だが

少し前に富士通決算説明会があった。

そこで同社の携帯電話事業が350億円の赤字になったと報告され、その原因について専務がこう答えた。

富士通、ARROWSシリーズなどの携帯電話の在庫を廃却していたことが明らかに!開発・生産拠点統合で年間350億円超の赤字を健全化へ

原因としてはスマホの販売台数の減少とケータイ市場縮小で、特にARROWSシリーズ不具合などによって「一昨年から続く品質問題で市場の信頼を失ったのは事実。」と認めるような状況があったことに加え、主要提供であるNTTドコモ2013年モデルおすすめ機種戦略を打ち出し、それに同社の機種が選ばれず、さら2013年モデルではおすすめ機種に選ばれたものの、その頃にはNTTドコモiPhoneを販売していたといったことが大きいと見られます

同社では「昨夏から出した製品はようやく他社並みの品質になり、ようやく競争できるようになってきました。」としながらも、当初計画よりも下回っており、第3四半期で2013年度当初予想よりも50万台下方修正し、年間370万台と予想。昨年度実績が650万台であることからおよそ4割減となります

この太字部分、実はかなり凄い事なんじゃないかと思う。

社内の一事業が大赤字になった原因の一つとして「一昨年までの製品品質がクソ過ぎて客の信頼を失った」「昨年夏以降になってようやく並みレベルになった」と認めたわけだから

国内大手メーカーで、上層部がここまで突っ込んで自社製品の質の低さに言及するのってなかなか無いなんじゃない?

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