2013-09-24

加藤智大に足りなかったもの

加藤智大に足りなかったもの。それは容姿でもなければ学歴でもないし、コミュ力でもなければお金でもなく、

ましてや自信でもなかった。

加藤智大に足りなかったのは何か。それは、新しい一歩を踏み出すための、ほんの少しの勇気だった。

ほんの少しの勇気を振り絞って何かのアクションを少しずつでも起こしてさえいければ、牛歩でさえ進んでさえいければ

彼はあんな事件なんて起こさなかっただろう。

友達が欲しいなら、現実世界で作るのがどうしても怖くて無理なら、ネットの中でもいいから、友達になれそうな人に

しかけて、失敗もするだろうけれど、ネットの中でいいか友達を一人でも作るべきだったのだ。

彼女がどうしても欲しいなら、彼女を作る努力を少しでもすればよかったのだ。容姿が原因で彼女ができないなら、

少しでも良くなれるようにと、髪型や身なりが良くなるようにと少しでもいいから行動を起こすべきだったんだ。

学歴が喉から手がでるほど欲しいなら、無理の効く範囲で受験をしてみるなりするべきだったんだ。

と書いてもそれは月並み意見だし、そもそもそんな勇気があれば彼があんな状況に陥ることなどなかっただろうから

無駄なたらればだとは思う。

だとしてもここにこんな月並み意見月並み日記を書くのは、(いくら大量殺人を起こしたとはいえ)加藤智大

同情してしま自分が居たからだ。いや、同情というよりかは、もう少し巡り合わせれば加藤智大と同じように

あんな事件を起こしてしまっただろうから加藤智大他人事だとは思えなかったからかもしれない。

だとしても彼が起こした重罪は死刑にふさわしいものであり、彼の所業自体には何の同情もないのだが…。

加藤智大にあって僕になかったもの。それはほんの少しの勇気だった。でも、少しでもそれがあるかないかなんて

紙一重だったと思う。そう思うと彼の人生の辛さがじんわりと染み渡るような気がして、こんな月並みの記事でも

書くのを抑えきれなくなってしまった。それだけだ。秋になると感傷に浸りたくなるなぁ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん