リクナビマイナビが活動をやや抑え気味にする夏場、ハロワでは1日に大量の求人情報が掲載されたが、
そのどれもが年間に定期的に求人を掲載している企業、いわゆる空求人やブラック企業ばかり。
若年者就職応援プロジェクト(長期インターンシップ)に至っては、零細企業が助成金狙いにひしめく中、中小企業はそのメリットに疑問を持ってか
あるいはその存在を知らないままか、不況だからと採用を見送っているため、実質零細インターンシップなのだ。
そもそも今は亡き官直人元総理の鳴り物入りで導入されたものが誰にも知る所なく始まったものだから、中小はおろか零細すら知らなかったという話が多い。
問題は、ハロワでこういった情報を広めず、デメリットだらけのこのプロジェクトを求職者に推している現実である。
ハロワ求人では全く採用の見込みのない空求人やブラック求人が所狭しと集中するため、アウトソーシングに任せようとするのは些か緩慢ではないか。
求職者に是非とも正社員として定着して欲しい、それこそがハローワークがすべき事なのに実際には外部委託する事でその役目を下りているのだから求職者も困惑するのだ。
ハロワでは常に企業を審査しているというが、実際は型式的なものであり、ブラック求人とか空求人とかといった報告が求職者から受けているにもかかわらずデータとして残しておかない。
求職者の本気度が高ければ高いほど、このぬるま湯のようなハローワークという組織に幻滅していくのだろうと思うと何ともいえない気持ちになる。