去年チャンスに恵まれたので転職し、
現在は新しい業種で下っ端として働いている。
一流を目指そうとか、大それた志はなかったのだが、
天性の明るさと屈託のなさ、眩いばかりの経歴。
これほどの幸運はまずないだろう。
一生で一番の幸運だと私も思っている。
先輩のことを考える度、自分のポテンシャルの低さに呆然とする。
煮え切らない私に気付き、「あなたの力を信じています」と繰り返し先輩は伝えてくれる。
だけど、一体どうしてそれを信じられるのだろう。
信じる根拠がなければ、信じられない根拠もない。
できないと言う人を説得し続けるお人好しはいない。
とはいえ、いつ見限られ見捨てられるかと怯えながら
全力投球を続けるのは大変だ。
「羨ましい」を適切なエネルギーに変換できたらいいのに。
先人たちも、不安定なまま、腑に落ちないまま、
騙しだまし進んでいたのだろうか。
なんて、鬱々としていたら業務メールが来ていた。
時は刻一刻と過ぎてゆく。迷わず進みたいと切に願う。