胃がんだった。
21歳の時に父親が他界した。
肝臓がんだった。
約1年で潰した。
26歳の時に詐欺にあった。
2,000万近く失った。
18の時からずーっと空白。
母親っ子だった。
残りの人生も恐らく空白だろう。
見事フラれた。
当然その気があって来てくれたものだと思った。
体に触れた。
彼女は拒否しなかった。
正確には多少は拒む素振りをしたけれども、そのままコトは進んでいった。
彼女に囁いた。
『.....好きだよ.....』
抱きしめながら何回も囁いた。
でも反応はなかった。
寂しかったのだろう。
だから僕の家に来た。
ただそれだけ。
でも僕は勘違いをした。
久しぶりの恋だと舞い上がっていた。
『彼女も恐らく僕を好きだろう。』
僕は彼女のことが本当に好きだった。
でも結局、最後まではしなかった。
帰り際、彼女はひどく不機嫌だった。
理由を尋ねても不機嫌なまま。
しばらく連絡はなかった。
『この前はごめんなさい。』
僕も謝った。
それはわかっていた。
案の定だった。
本当に好きになっていた。
でも彼女は受け入れてくれなかった。
『最初はいいと思っていたけど、いきなりああいうことをされたから.....ごめんなさい。』
彼女は何故かそれを僕に報告してきた。
悔しかった。
辛かった。
こんなにも想っているのに受け入れられなかった現実が。
僕は愛に飢えている。
愛する人、愛してくれる人さえ現れれば、全てがうまくいくとさえ思える。
まるで母親が死んだ時のように。
でも僕は生きている。
人生は続く。
だから歩き続けなければ。
それが人の一生。
全てを受け入れて進んでゆくだけだ。
そして歳をとったらそのうち.....
会えるよね?
お母さん。
女が不機嫌だったのはSEXできなかったから お前がふられたのはSEXはできても付き合うつもりはもともとなかったから その女はただのビッチだよ