同じ団地の高校生男子の家(通称 おにいちゃんの家)に預けられていた。
3年生になってから、そこんちのお母さんがちょっと留守になると、
毎回、穴に指をつっこまれるところまでやられていた。
その高校生のおにいちゃんに、誰かにバラしたら殺すといわれたから
誰にも言えないまま、私は5年生になって
おにいちゃんが大阪の大学に行って、そこんちのおかあさんがパートをはじめて
うちは家を建てて別の町に引っ越して、私は普通に遊べるようになった。
首を絞められるときに目の裏が真っ赤になったこととか
体を触られるときに団地の中の砂場で近所の友だちが遊ぶ声がぼわんぼわん耳にひびいたこととか
たまに思い出して叫びたくなるけど
私がいなけりゃそもそもこんな目にはあわないんだと思っていた。
普通の人みたいに学校行ったり仕事したりして結婚して母親になった。
母親になってから、数年後に子どもが外に一人で出ていくであろうことが怖くて仕方がない。
娘が一人で留守番をすることが心配した母が私を預けたおにいちゃんの家は
私には全く安全じゃなかった。
だったら、子どもが安全に過ごせるところはどこにあるんだろう。
私はこの子とずっと手をつないでいられない。私はこの手を放さなきゃならない。
でも、自分に素直で相手の気持ちなんか全然気にしない人は世の中にたくさんいる。
何であのとき私はおにいちゃんを殺しておかなかったんだろう。
変にヒネた態度で世の中を斜めに見るヒマがあったら、おにいちゃんを殺しておけばよかった。
殺しちゃアカン。男性器ちょん切るぐらいで勘弁したれ
>変にヒネた態度で世の中を斜めに見るヒマがあったら、おにいちゃんを殺しておけばよかった。 そうかもね ただ、殺さなくて良かったとも言えるかもね お兄ちゃんとの事であなたの...