■成り上がり者と文化
政策を云々する能力はないのでただ雰囲気で書く。大阪の話である。
市長を「文化を解しない土人」とののしる村人をしばしば見た。それで思ったこと。
まさにこのようなコメントが示しているとおり、文化や教養にはそれを持つ者と持たない者を区別する機能がある。
「文化を愛する洗練された私たち」と「文化を理解できない野蛮人」というふうに。
橋下氏の履歴を見れば彼が「文化」を身に付ける余裕などなかったであろうことが推察される。
並々ならぬ努力で学歴や資格を手にし権力を獲得した橋下が、にもかかわらずその過程でただ文化を持ち合わせていないというだけでどんなに理不尽な思いをしたか。
そういう人間が文化的なものに反発するのは当たり前ではないですか?
なんてことを書くと「ルサンチマンだ」とかぶせられるのだろうけれど、現象に名前つけても仕方ないじゃんねえ。
あの協会の年間収入が6億円弱で、約80人の技芸員の出演料に毎年4億円強、その他諸々の経費で毎年1億7千万の赤字出してて、それを補填するために大阪市は毎年5000万円強助成している。橋下がカットすると言ってるのはこの部分。
これであの騒ぎようなんだから、そりゃ衰退もするし潰れても仕方ないと思うわ。
こないだ協会は橋下との面会を門前払いしたらしいね。
手前の赤字の尻ぬぐいをしてくれてる組織の長を門前払いして「一円たりとも削る事は許さない!」ってのはちょっとやそっとの感性の持ち主じゃ出来んよ。
文楽協会といっても結局は役所のOB集団でしかないんだよ。実際に演じる技芸員は協会運営の蚊帳の外。 橋下との面談を拒否したのも実質役所のOB達の判断で、橋下が狙い撃ちを目論んで...
抽象的な話苦手系?