2011-05-16

努力から効率厨へ

修士を取ってから就職し、2年目に当時上司から

スマートにやろうとするな、泥臭くやれ」と言われた。

その後、上司が変わりつつも相変わらず怒られっぱなしで、

地べたを這うような仕事も少なから経験した

スマートなんて意識は吹っ飛び、嫌でも泥臭く切り抜けてきた感じだ。


そしてあっという間に10年目、当時その言葉を言った上司と同じくらいの年齢になり、

その上司が言った言葉意味が、やっと分かったような気がした


即ち、泥臭くやれるのは若いうちだけなのだ。

それこそ仕事でも趣味でも、10年前だったら持てる時間と気力の全てをつぎ込んで問題を解決していたのに、

気がついたらそういうやり方が全くできなくなっていた。

たくさん使える時間もないし、それ以上に気力が続かない。

徹夜とか普通に無理だし、「雨が降るまで雨乞いを続ける」みたいな作業に至っては、

試してみる気すら起きなくなってしまった。

もはや「気合を入れて全力でかかる」というやり方では、若い奴には全くかなわない。


そして仕方なく覚えたのが「ポイントを押さえ、効率良く合理的にやる」という方法。

というかそうしなければ回らない。そうやって常に余裕を作っていかないともたない。

でもこれは「努力家がスマートにやることを覚えた」というより、

努力厨が効率厨に変化(あるいは劣化)した」というほうが正しいと思う。

「賢い」というより「ずるい」「小賢しい」という感じで、全く気持ちのいいものはない。

正直「スマート」なんて犬にでも食わせてやりたい所だが、現実には甘んじる以外に選択肢はなさそうな自分が情けない。

しかもこの変化は間違いなく不可逆的なものだろうし。


何より、こんなことでこれからしいことに挑戦できるのだろうか。

ここまで10年分の貯金だけで今後は生きて行くなんて嫌すぎるが、

かと言ってがむしゃらに取り組めないとなると、新しい物事の吸収でも若い奴にはかなわないと思う。


歳を取るとはこういうことなのか。

どうにもやりきれない。


そこまで考えたとき「若いっていいなあ・・・」と本気で思い、そしてとても怖くなってしまった。

てか「一心不乱に懸命に入れ上げ、その結果何かを勝ち取る」経験ができなくなったという一点だけ取っても、

マジで歳は取りたくない。

  • あれ?それだと若い者にスマートな方法を選択させない理由がわからないんだが。

    • 上っ面をなぞるとかじゃなく、きちんと実を取れていて尚且つ効率良くなんてのは、 大抵の人は最初から狙ってやれることじゃない。 「石の上にも3年」とはよく言ったもので、ある程...

    • 元増田の中では「理想は努力厨で、効率厨は劣化」なので、「努力厨でいられるあいだは努力厨になれ」と言ってるんだろう。

  • 電子辞書で単語を調べるのと紙の辞書で単語を調べるのだと、やっぱり圧倒的に紙の辞書のほうが勉強になるってのに似てるな。 忙しくなるといちいち紙の辞書なんかで調べるヒマない...

  • ずいぶん古い増田だけど。 最近、こういうのはあるなあと実感する。 「いかに暇になるか」を本気で考えないとダメなんだと思う。 「忙しい忙しい」と嬉しそうにしてる人は結構多い...

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