下のエントリを読んで引っかかる表現がいくつかあった。文章を書き慣れていない人がやってしまいがちなところであり、いい機会なので指摘しておきたい。内容についてはここではふれない。
現在、問題を起こした「ケツダンポトフ」(http://ptflive.jp/)には「視聴者の皆様へ」と題した謝罪文が掲載されており、そこには
(中略)
と記されています。
「そこには(引用)と記されています」と書くのではなく、「そこにはこう記されています。(引用)」にするのがよい。
「そこには」を読んでから「と記されています」にたどり着くまでが遠いときは、引用の入れ子を外しておきたい。
こちらは間違い。
引き続き代理人を通じて責任の追求をしていくと共に(後略)
「以外」と「意外」の変換間違いは誰でも見たことがあるだろう。「ついきゅう」もこのタイプの、変換時に気をつけたい言葉である。
上の引用は「追及」が正しい。「ついきゅう」を変換するときは十分注意されたい。
もちろん、文脈から変換結果を調整するIMEを利用してもよい。ATOKでは上記の例はすべて正しく変換された。
責任の追求をしていくと共に(後略)
ここは「責任を追及していくと共に」と書くとすっきりする。さまざまな表現で応用できるだろう。
「Aすることができる」はたいてい「Aできる」に置き換えられることもあわせて知っておくとよい。
上記エントリの筆者はライターだということであるが、こういう素人くさい書き方や間違いがあるようではダメだというつもりはない。人間ダルシム待ちガイル。仕事としてこういう文章が上がってきても、編集者はいちいち怒ったりはせず単に修正するだけだろう。
みんなこういうことを知って、すっきりとわかりやすく間違いがない文章を書こうよ! という話である。