政治家が東北・関東への物資の補給について安心できる具体的な施策を提示できるなら、買い占めてしまった我々は政治家を信じ、新たに買わずに買い占めた食料を食べてしまえば良い。その間、買わなくなった分によって理屈の上では買い占めていないのと近い結果になるのだから。
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震災当日、嫌というほど都市交通の脆さを味わい、震源の移動に関東大震災を意識させられた関東の人々に、「買い占めるな」と口先で言っても無理に決まってることが何故偉い人には分からんのか。
少し在庫が減ったと意識した時点から集団心理は止められる訳も無く、逆に事態が悪化した場合は買い占めてでも飢えなかった者がいやしくも賢い選択をしたことになってしまう。。私も含めて、自分一人なら飢えてもいいという心理の人は多いと思うが、家族や大切な人を他の人より先に飢えさせたくないという気持ちは中々に抑えがたい。
それが、指導者に対する信頼があまり無く、安心して頼れないのであれば尚更のこと。
逆に政治家が震災後の関東で買い占めが起きないと本気で思っていたのなら無能としか言いようがない。
政治家が言うべきことは「買い占めるな」ではなく、「西日本と海外で〇〇万人分の保存食と燃料、必要物資を手配し、〇〇日までに東北・関東の各地に届ける手配を整えた」というような具体的な施策ではないだろうか。その上で「(安心できるようにしたのだから)、買い占めるな」というメッセージで国民に訴えるべきでは無いか。
補給に対する施策は震災の数時間後から継続的に発信されていればベストだったのだが、今からでも決意が伺えるようなメッセージと、具体的な施策を提示するべきだ。もし「買い占めるな」で買い占めないなら、「お金を使えば景気は上がる!」といえば景気対策は済む。それができれば政治がどれほど楽か(それもできる政治家が本当は最強だが)
まず、政治家は安心できる施策を訴える。で、買い占めてしまった我々は政治家を信じ、新たに買わずに・・
この未曾有の国難に政治家は現実主義で実効性のある施策で先手を打たなければ事態は悪化するばかりである。今後、物流が落ち着いた頃には間違いなく経済が危機的な状態になるだろうが、それに対する施策で後手に回れば本当に最悪の事態になってしまう。補給の初動にも概ね失敗したが、次こそは失敗が許されない。経済の安定だけは何としても保たれなければ復興は成し遂げようがないのだから。