2011-02-03

太陽シール」な少子化

 最近夫婦子供を作らない理由の一因として、

 「どんどん地球環境が悪化して住みづらい世界に、子供を送り込むのはかわいそう」

 とか

 「不景気日本若者年金負担が重い日本社会に、子供を送り込むのはかわいそう」

 というように「先行き不安社会に、わが子を送り込むのは可哀相・親の無責任

 という理由も見受けられるようだ。

 先日、伊坂幸太郎小説を読んで、この少子化理由を思い出してしまった。

 ネタバレさせて失礼するが、SFオムニバス終末のフール」の中の「太陽シール」は、

 「小惑星地球衝突(≒人類滅亡)が数年後、とわかっている世界で、妊娠が発覚した夫婦が、

  子供を産むかどうか悩む」という重いストーリーである

 (「終末のフール」自体が小惑星衝突・地球滅亡前の市井の人の生活を淡々と描いたSF集なんだが

 言ってみれば、「地球環境が悪化するから子供を作らない」「日本のお先が真っ暗だから子供を作らない」

 というのは、「太陽シール世界から子供を作らない」というのと、本質的には変わらない気がする。

 ・・・で、「太陽シール」の主人公は、悩みに悩んだ挙句子供を作る決心をしたのであった。

 という訳なので、「先行き不安な世の中だから子供を作らない」と決めている皆さん、

 子供を作ってみてはいかがですか?  

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