2011-01-24

作文力と実務能力にはどの程度関連があるだろうか?

今朝、駅前で市会議員候補のチラシを受け取ったが

そのチラシの自筆コラムが作文として破綻しきっている。


彼女は3児を育てる主婦であり、NPOの立ち上げ経験もあるらしい

政策的には保守傾向であり、私の好みに合致している。

コラムでの日々の活動報告を読む限り、地域を回って精力的に活動しているようだ。


しかし、この作文は本当に酷い。

試みに通勤電車の中で添削して行ったら赤だらけになってしまった。


主題は地域老人介護問題と育児問題についてで、

彼女が実地でヒアリングしたことを説明しているだけであり、

抽象的な内容や込み入った論理は全く含まれていないにもかかわらず、スムーズに読めない。

すぐ目的語がどっかへ行く、開きカッコがないのに閉じカッコがある、

重要なところで意味不明フレーズを使う、etc.

ベースの語彙や文法はまともであり、ただ直前の文の体裁を覚えていない。

学力的なことではなく短期記憶に問題があると思われる。


彼女地域に関わろうとする情熱や体力はおそらくある。

多分誠実でもあると思う。

しかし、ああいう作文をする人の能力というのはどんなもんなんだろうか?

行政に携わっていく上で、多少なり複雑な思考をする場面に、

彼女の脳は作業メモリが足りていないんじゃないかと思わずにはいられない。


そこで、

あいう人が政治家として有能であるというケースはありうるのだろうか?

そもそも政治家って、政策に関する「むずかしいこと」をどの程度自分で考えるんだろう?

  • 作文力と実務能力にはどの程度関連があるだろうか? 無関係。 うちの母親も作文能力は酷いものだが(いつも添削をやらされる)、 地域の人間をまとめたり、問題を解決したりする...

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