2016-11-21

やりたいことがないことは、正常だ。

「夢があるなら、なぜ命をかけないのか」

この言葉には同意しかない。だけれども、「命をかけたいほどの何かがない人」はどうしたら良いのだろうか。「命をかけたいほどの何か」が欲しくてたまらないのに、それを見つけることができない人はどうしたらいいのか。そんなことを悶々と考えながら生きてきた自分が、やっと自分の中の答えにたどり着いたので、そんな同士に向けて書く。

「夢」であったり「やりたいこと」であったり「成し遂げたいこと」の必要性を、僕らは教育の中で植えつけられてきた。教育だけでなく、僕らが目に触れる言葉の多くは、「何かを成し遂げた人の言葉」だったりする。それゆえに、「夢を持てない自分」に対して劣等感を抱くようになってしまう。「やりたいことがない」状態は異常なんじゃないかと感じてしまう。そして、「やりたいとがある彼ら」に対しての異常なまでの憧れが元で、その劣等感拍車がかかってしまう。そんな自分を変えたくて「自分探し」みたいなことをしてみても、偽りの夢しか見つからず、結果として何も変わらない。

そんなときに「彼ら」は、「夢を持つ必要性」を大事そうに教えてくれる。「夢に向かって努力すればいずれ夢は叶う」と。何かを成し遂げるためには、まずは「夢」を持たなくてはと。大きなお世話だ。そもそも、本心では何かを成し遂げたいと思ったことなどない。そのことを、「彼ら」が理解することはない。「彼ら」には何の悪気もない。「彼ら」の性質「夢」必要であって、それを達成することが生きがいだったから。そして、自分が感じる生きがいを、他の人が感じないわけがないと思っているから。

「何かを達成していくこと」に生きがいを感じる人と、その部分には何も感じない人がいる。この単純で明快な事実を、僕らは一度も教わったことがない。教育どころか、世の中全体として、その事実をひた隠そうとする。いや、隠しているのではない。「彼ら」の考えの中には、「何かを成し遂げたいと思わない」人など存在しないだけだ。隠していることに気付いてもいないだけだ。だからこそ、心に留めておいてほしい。「彼ら」の世界が全てではない。そこに気付くことができなければ、自分人生価値がないものと思ってしまうから

「やりたいことを成し遂げる」こと自体は、素晴らしいことだ。だけれども、人の生き方性質は、それだけではない。やりたいことなんてなくても正常だし、それでいい。そこに悩む必要はない。そんな人生にも意味がある。何かを成し遂げない楽しさも存在する。何も成し遂げられなくとも、何かをしている「過程自体楽しいという性質の人もいる。根本的に、「彼ら」とは違う人種なんだ。ただそれだけなんだ。やりたいとが何もなくても、劣ってるわけでもなんでもない。正常だ。「彼ら」が何を言おうが、耳を傾ける必要はない。ただ、人種が違うだけなんだ。そこだけは覚えていてほしい。

ただ、「やりたいことができたのならば、命をかけてやれ」。

  • やりたいことはあるし努力してやっているが、命を懸けてやれと言われると何か違う気がしてしまう。

  • やりたことがない人なんていないよ。 別に立派な事だったり、 直接職業に結びつくような事じゃなくても、 例えば「毎日女をとっかえひっかえしたい」とかあるだろ? 男なら一度は思...

  • やりたいことがないって異常でしょ。 少なくとも現代ではうつ病と診断されかねない。

    • うつ病の診断書があれば生ポ受給チャンスが出るからそれをやりたいことに据えるのがアリ。 うまいこといけば奴隷社会から開放されて毎日休みの楽園生活だぜ

  • ワカル。やりたいことの度合いがそもそも違うよね。 夢の重要性を説く人の度合いが10としたら、普通の人の度合いなんてせいぜい5あれば良い方。 なんとなく、こうなったらいいなぁ...

  • 誰とも争うこと無く、のんべんだらりと弛緩しきって暮らしたい。 が。 徹底すると生きて行けないので、時々はレッドオーシャンで弱者を食い荒らして日銭を得る。

  • これは正しい。 モチベーションの種類が人によって違う。 人の上に立ちたい、達成したい、人と仲良くなりたい、で人のモチベーションが分かれる。 何かを達成したい人は夢を持てば...

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