最近TwitterなどでGPTハラスメントという言葉がちらほら出てきた。
どういうものかというと
「お前の書く文はGPTで要約しないと読めないな」
ただ、これは正論ではあるのだ。
たしかにAIの仕事は早くて正確でおまけに行儀もよくて、限られた仕事では人間より目覚ましい働きをする。
そういう意味では「お前はAI以下だ」というのは有無を言わせぬ指摘にすぎない。
人間は車より早く走れないから「お前は車より遅い」、空を飛べないから「飛行機以下のやつ」という指摘も正しい。
実際、職場で、
「こいつよりGPTの方が優秀だな」
ということもよくあるだろう。
正直になってほしいが、「お前はGPT以下だ!」と叫びそうになったのをどうにかこらえている人もいると思う。
たしかに正論だが、それを無理に押し通すと人間関係を破壊し、社会不安のタネになる可能性もある。
というのは人間というものは古来より脳というものを特別視してきたからだ。
それをストレートにお前の脳は機械以下だと指摘するのは尊厳の破壊につながる。
焦らなくても近いうちに分野によってはAIに任せ、人間はむしろAIから仕事をもらうことになるなど住み分けが行われるだろう。
そうなれば嫌でも人間よりAIの方が優秀であることが常識になり、AI以下であるとの指摘が尊厳の破壊につながらない時代がくるだろう。