2022-08-01

日本人感覚だとが「自分の将来に対する不安」と仕事上のストレスってほぼ同じに見えるけれど、

アメリカだと違うんだろうか?


https://toyokeizai.net/articles/-/72490?page=2

ところで、米国の「就業不能保険」と日本の「傷病手当金制度」の支払いの内訳をみると、ある事実に驚かされます。それは、職場における「うつ病」の日米の違いです。

日本傷病手当金の支払いは、年間約10万件です。支払事由トップ「うつ」を中心とする精神疾患系の疾患で、全体の25%以上を占めていますしかもこの15年間で4倍以上に急増しています特に若年層(20~39歳)では、なんと40%を超えています

いったんうつ病になると、なかなか職場復帰が難しい、という特徴が見られます支給期間もほかの病気を大きく上回り、平均すると220日です。また支給が何回にもわたっており、このことから繰り返し再発しやす病気であることがわかります。ようやく職場復帰しても、しばらくするとまた休職を繰り返す、まさに現代象徴する厄介な病気と言えるでしょう(平成25年全国健康保険協会調査)。

一方、米国就業不能保険の支払内訳を見ると、精神疾患割合はさほど大きくありません。トップヘルニア系疾患(背痛、腰痛リウマチなど)で30%、次に神経性疾患、心臓病、ガンと続きます。なんと精神疾患は5番目で全体の7.7%に過ぎません。前述したように日本は25%ですから日米では3倍以上の開きがあります2014年Council for disability awareness調査)。

日米のうつ病比較した別な調査結果もあります。日米両国都市部働く男女を対象としたアンケート調査です。うつ状態になることが「ある」と答えた人の割合は、米国9.6%、日本で30.4%でした。なんとうつ病の出現率でも、日本米国の3倍も高いのです。

そして、興味深いのがその原因です。日本は83%が「仕事上のストレス」と答え、米国は67%が「自分の将来に対する不安」と答えています。また「職場学校での人間関係」をストレスの原因と答えたのは日本では44%ですが、米国わずか18%でした。

このように、ストレスの原因に日米で大きな違いが見られます米国では、将来に対する不安が大きなストレスの原因ですが、日本では会社人間関係が最大のストレス要因なのです(2012年ニールセンカンパニー調査)。

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