2021-08-03

anond:20210803195010

バナナ神話みたいなもんで

自分が譲れない条件(お金職業安定性や外見的優位さ)を選んだことによって

結婚生活の維持で最も必要になる部分(相手への寛容さ、精神的な安定性、子育てへの志向経済観念価値観マッチング)を選ばない

という選択をしたんだろう

いわゆる男らしさや格好良さ、リーシップやそれに伴う経済的な優位性というのは

共感性のなさや攻撃性(広義の攻撃性ということにしておく≒自己主張性)がベースになるところがある

いわゆる、狩りをバンバンするような個体


また、フリーライダー問題・働きアリの法則という視点もある

自分遺伝子をばら撒くという方略を持つオス個体にとって、メス個体を上手く騙して自分遺伝子を残すことが至上命題になる

進化を経るごとに、そうしたタダ乗り志向のオス個体はメス個体を騙す技能をどんどん先鋭化させ、それに対抗するようにメス個体は騙されないように進化していく

まりいたちごっこである

タダ乗り個体遺伝子は、それ単体ではメス個体側の資源(資産や、メス個体の近親者=子育て協力者)に頼ることしかできない

まり、俗な言い方で言えばヒモなので、生産性がない=経済力がない=養育能力がない

なので、通常はそうしたタダ乗り個体遺伝子は育たないため、遺伝子としては少数派になる


しかし、福祉国家である日本(あるいは現代世界)においては事情が違う

人権公共利益追求という名の弱者救済によって、そうした生産性のない個体でも生き残れるようになった

かくて、タダ乗り個体、すなわちメス個体を上手く騙してコントロールすることに特化した「幼稚な夫」が結婚して子供を産ませることに成功する

そして、メス個体への訴求力こそない代わりに、知的経済的・性格的に安定した、いわゆる「理解のある彼君」が托卵されるわけである

ここに、システムとしての綺麗な循環がある

あらゆる個体がそれぞれに任じられた役割を全うし、種としての繁栄と存続の礎となる

そこに、個々人の不幸や嘆きは勘定されない

産めよ、増えよ、地に満ちよ。

あらゆる地の獣、あらゆる空の鳥、あらゆる地を這うもの、あらゆる海の魚はあなたがたを恐れ、おののき、あなたがたの手に委ねられる。

命のある動き回るものはすべて、あなたがたの食物となる。あなたがたに与えた青草と同じように、私はこれらすべてをあなたがたに与えた。

旧約聖書 創世記 9章

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