2021-07-06

anond:20210705132408

おおむねこスレッドで指摘した通りの惨状になっているようだが。

 新型コロナウイルスワクチン接種をめぐり政府自治体などの接種実態を正確に把握できずにいる。接種回数や自治体在庫量は、国のワクチン接種記録システム(VRS)で一元的管理するが、接種の入力煩雑で遅れるケースが相次ぐ。ワクチン不足を訴える自治体が出ているなか、今後の配送計画にも影響を及ぼしかねない。

 「VRSの作業煩雑負担になる。接種に注力させてほしい」…個別接種を行う市内約1800の診療所などのうち、9割がVRSの端末の利用を希望しなかった



 VRSの入力遅れは、地域ごとにさまざまな事情で生じており、政府が掲げた「1日100万回接種」の目標達成も実際の達成と発表まで最大15日間の遅れがあった。

 そもそも、VRSは国がリアルタイムに接種記録を管理するためにつくり、ワクチン在庫把握にも利用される。ところが、「国がどんどん打てと急がせた」(官邸関係者)ことで、自治体入力が追いつかず現実システム上の数字ギャップが生まれた。

 こうした状況に、政府内の調整を担う河野太郎行政改革相は、7月からVRSへの登録実績に応じてワクチンの一部を傾斜配分する方針を表明。接種登録作業が遅れている自治体は、システム上は接種が進んでおらずワクチンが余っていると見立てた。自治体からは反発が出ており、7月自治体へのワクチン配送量が6月より約3割減になるところにこの傾斜配分が加わったことで、全国の自治体に「ワクチンが足りなくなる」との懸念が広がった要因の一つとなった。

 さらに接種状況の把握を難しくさせたのが、6月から始まった企業大学の職域接種だった。自治体での接種と異なり、接種券がなくても従業員名簿や学生簿で管理することで接種を可能にした。後日、自治体から本人に接種券が届けば企業大学に提出して、VRSに登録してもらう。このため、自治体からすれば、住民の誰が職域接種を済ませたのかすぐに分からず、接種計画が立てづらくなった。官邸関係者は「職域接種により、自治体全体での接種が早いのか遅いのか見えなくなる。ブラックボックスになってしまった」と説明する。



 河野氏6月23日の記者会見で、今後のワクチン配送計画について「目をつぶって渡りをするようなオペレーションにならざるを得ない」と漏らした。そのうえで、在庫を減らして必要もの必要な時につくるトヨタ自動車生産方式を引き合いに見通しを語った。

 「自動車工場のようにジャスト・イン・タイムというわけにもいかない。すぐにVRSで(職域の)数字が見えないので、正直ちょっと厳しいと思っている」

https://digital.asahi.com/articles/ASP757H8DP75ULFA024.html

記事への反応 -
  • 「数ヶ月かかる」は住民基本台帳との同期と付き合わせが、という話だと思うよ。接種統計の算出に数ヶ月かかるにだとしたら、さすがに何かがおかしい。俺の記憶が確かなら、「V-SYSじ...

    • 君が引用した記事にもちゃんと書いてあるじゃん。 これまでの予防接種(Y-SYS)では住民の情報が予防接種台帳に反映されるまで2~3カ月かかることもあったが、このシステム(VRS)は瞬...

      • だから、それは「一人一人の接種記録を一件ずつ払い出して接種証明書を作りたい」というモチベーションがあるからだよ。おそらく産業界からそういう要請があって、それを達成した...

        • だから、それは「一人一人の接種記録を一件ずつ払い出して接種証明書を作りたい」というモチベーションがあるからだよ。おそらく産業界からそういう要請があって、それを達成した...

          • これまでの予防接種では住民の情報が予防接種台帳に反映されるまで2~3カ月かかることもあったが、このシステムは瞬時に接種記録を把握することが可能で、市区町村間での共有な...

            • おおむねこのスレッドで言った通りの惨状になっているようだが。  新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、政府が自治体などの接種実態を正確に把握できずにいる。接種回数...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん