2021-05-16

大学生を見て鬱になる2

anond:20210516093950

さらに、同時に車の後ろから走ってきたバイクに急ブレーキを踏ませてしまったのだ。

バイクに乗っていた人に少し驚いた顔で「大丈夫ですか?」と言われたので、大丈夫ですと答えると、そのまま走り去って行った。

自分は彼に「すいません!」と謝ったが、もはや彼の怒りは頂点に達していた。

ちょっと考えればわかるでしょ。なんで後ろ確認しないの?」と続けざまに怒られた。

完全にタメ口である

しかもそれは明らかに目上の人間が使う言葉自分を叱った。

先の一瞬の安堵は地獄の底に叩き落とされた。

恥ずかしくて憤死しそうだった。

よくよく考えなくても、自分ミスに対しての至極当然の怒りである

あわや事故になるようなミスをしでかしたのは自分から、怒られるのはもっともだ。

しかし、恥ずかしさはそこではない。

30近く年下の男に怒られたのだ。

しかもきつい言い方で怒られたことがショックだった。

今まで逡巡していた彼の自分に対する目線は明らかになった。

彼は自分に敬意を払うつもりなぞさらさらなかったのだ。

すべてが、この怒声で改めて思い知らされた。

もう自分ミスなどどうでもよかった。

そんな彼の怒っている顔を見て、申し訳ないという気持ちは生まれなかった。

ただただ自分が情けなくて情けなくて仕方がないという気持ちと、先輩に対するタメ口が許さないという気持ち、そして、なにより普段クールに演じている自分が、こんなことで怒られるのをローラに見られたことがつらかった。

そして怒られている最中、気になったのが彼女の顔である

彼女が今どんな表情をしているか気になった。

しかに怒られるべきミスをしてしまったのは自分である

しかし、彼は人生の先輩に対してあるまじき怒声で怒鳴ったのであり、これは許されることではない。

そこはローラ自分に対して気の毒に思い、心配してくれるはずだと思い込んだ。

から彼女の顔がすごく気になった。

優しい心の持ち主の彼女なら、自分些細なミスよりエグザイル無礼な態度のほうが許せないと思うはずだし、自分に肩を持ってくれるはずだと信じた。

彼女はきっと、心配そうな顔で自分を見ているに違いないと、そう信じて、彼女の顔をちらっと見た。

この期待はあっさり崩れ去った。

彼女の顔はまったくの「無表情」だった。

今まで見たことがないくらいの「無表情」だった。

いつも笑顔彼女の無表情など、見たことがなかった。

彼女の無表情は何を意味しているのだろう。

おそらく、いや、間違いなく「怒り」を表しているのだろう。

自分に対して怒っていたのはエグザイルだけではなかったのだ。

彼女自分のどんくささと勘違いに怒っていたということに、やっと気が付いた。

そして、うなだれながら自宅に帰った。

そもそも彼は自分に対して敬意があったからいじらなかったのではなかったのだ。

ここが勘違いの始まりだった。

彼は自分認識していなかったのだ。

から、いじるほど関心すらなかったのだ。

無関心だったのだ。

そしてそれはローラも同じだった。

あそこの塾にいる人間みながそうなのかもしれない。

自分など、いてもいなくてもどっちでもいいのだ。

しろいないほうがよいのだろう。

10年以上も司法試験勉強を続けたのは、皆を見返してやりたくて、女にもてたくて始めた。

しかし、何年頑張っても結果をだせなかったら、このざまである

女にもてないどころか、関心すら寄せられない。

クールに気取っても、何の関心も抱かれなかったのだ。

そう思い、いつものように塞ぎ込んだ。

記事への反応 -
  • 自分が働いている職場には10名ほどの講師がいる。 そのうち女性の講師は全部で4名おり、全員大学生である。 以前にも書いたことだが、自分は彼女らを見て、かわいいというよ...

  • プレイ時間:45/レベル5 次のレベルまであと150

  • 男性大学生の人間性や車でのミス、女性の話はいったん置いておくとして、あなたは年功序列制度に縛られすぎている。 あなたは研修生で彼は講師なのだから職位としては 大学生>あ...

  • 30過ぎてからいきなり司法試験目指し始めたの?

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