有名私立大卒の新人Tは新人研修のテストが社内でぶっちぎりの最下位
スパルタ教育で有名な係長のもとで一から鍛えられるはずだったが、
翌日のはなし
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朝、新人Tが一番に出社していた。
T「おはようございます。昨日はごちそうさまでした」
あれ、きちんとお礼も言えるんだ?
私[おはようございます。これからよろしくね。あれ、朝早いね。急ぎの仕事でもあるの?」
そういえば、Tは資格マニアで20~30くらい資格をもっているとか聞いたことがある。
T「・・・誰に聞きました」
私「誰だったかな。自分でプロフィールに書いていなかったっけ?」
S「・・・書いています。でも、誰かに聞いたのかと思いました」
私「本当に勉強が好きなんだね。そうだ、勤務開始ししたら、さっそく、お願いすることあるから」
S「承知しました」
勤務開始直前にHさんが出勤して、明日の17時までに間に合うようHさんに簡単な資料の取りまとめと、
翌日の朝に、Tに進捗を聞いたら7割出来ていますというので、
大丈夫だろうと思っていたら、16時半になっても何も言ってこない。
17時すぎ
私「できたかな?」
T「できました!」
集計した数字は・・・少し見て「数字がちいさくないか?」とわかるレベル
Tに数字を確認したか聞くと、汗をどっとかいて挙動不審に「確認しました」とのこと
驚いたことに、項目ごとの足し算をすればいいだけなのに、VBを組み込んだファイルが送られてきた。
そして、集計する前のエクセルファイルは上書きされて残っていない・・・・・
私「・・・いや、Hさんに集計もお願いするので、その確認をおねがいします」
結局、集計対象のファイルを新たに送信してもらい、Hさんが数字の集計、私が数字と資料のチェックして
私がチェックしたあとの資料を新人Tがチェックするという「Tの仕事」を作ることで落ち着いた。
しかし、仕事は出来ないのにやるきまんまんな新人Tのプライドが想像以上に傷ついてしまったことは
知りようもなかった。
つづく