2020-12-04

鬼滅の刃最終巻を読んだ

単行本派なので本日最後までの展開を知った。

『無惨戦はクソ』『黒死牟までは面白かった』『薬で全部解決』とか言われてたので期待してなかったが、十分面白いやん!

加筆されてるらしいからそのせいかもしれないが。

ぶっかけて倒したわけでもないし、薬はあくまで補助で、しっかり当初の作戦を貫徹して日光で焼却するのが良かった。

(「分裂阻止の薬」のピンポイントさはどうかと思うけど)

最後の方は本当に総力戦で、モブ活躍したし、車とか大正時代なのも生かして、積み重ねて届いた勝利なのがいい。

『ヒノカミ神楽意味がなかった』とかの批判も見たけど、元々延々と攻撃続けて足止めするための技だし、継戦の役には十分立ったかいいんじゃない? 主人公のすごい技で倒すよりは。

ジャンプ最高傑作ダイの大冒険だと思ってるが、ラストバトルは『最初からダイが竜魔人化してれば済んだんじゃね?』という印象は拭えない。人間に戻れないかもってリスクも、戦い終わったらあっさり戻ってたし。

ディオ戦は『最初から手袋燃やしてれば』、DIO戦やフリーザ戦は『最初からプッツンしてれば』、双子座のサガ戦は『最初からアテナの盾取りに行ってれば』とどうしても思ってしまう。

吉良吉影戦は割と積み重ねの勝利だったけど、偶然要素が多かったのは否めない。

その点で鬼滅はこれ以外に勝つ方法がない道を、苦労しながら着実に積み上げて達成したのが新鮮だった。

まあ持久戦はつまらんという意見も分かるが。

ナヲちゃんどこ行ったんだよ!と思ったら最後に大活躍してくれて萌えオタにも優しい。

無惨が赤ちゃんになると聞いて白面のパクリかよとも思ってたが、実際は防御の肉団子がそう見えただけで、本人に白面みたいな殊勝さは皆無なのも安心した。

新聞広告にもなってる『人の想いは不滅』に感動して改心したと思わせておいて、その結果が最後まで本当に身勝手迷惑なのが笑える。

フェイスレスの『信じれば夢は叶う!』もそうだけど、悪役がこういうこと言うの、綺麗事綺麗事でなくなる皮肉な感じがいい。

『私を置いていくなァァァ!』はツイッターで散々流れてきたので知ってたけど、こう繋がるのか。ざまあとしか言いようがない。

本当に印象深い悪役だった。

現代編は……別になくてもよかったし、特に甘露寺と伊黒は同じ顔の別人が幸せになったから何なの?とも思うが、まあ物語としては一つ前の回で終わってるからな。

あってもなくてもいいエピローグに目くじら立てるほどのこともない。

本編を過酷にしすぎた作者の罪滅ぼしなんだろう。

  • >ジャンプの最高傑作 ワイは『惑星をつぐ者 -Inheritor of the planet-』やね

  • ジャンプの傑作、最終回という意味でなら、 「すもも」。 あと、「バオー来訪者」の、連載当時のコマ割り?章立て?はハイセンスで凄かったなぁ(単行本ではフツーになっちまった)

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