2020-07-25

小学生女子オフ会未遂の思い出

小学五年生だか六年生のとき友達に誘われて小さなチャットルームに入り浸るようになった。コテハンはつけてたけどなにせバカ小学生なので個人情報はいろいろダダ漏れだったし、友人と自分が「リア友」なのも公言して憚らなかった。住んでる県、性別、年齢くらいはよくチャットする人は知ってたんじゃないだろうか。

ある日、(少なくとも自称)私たちよりちょっと年上の男子と思しきユーザーが、小学生でも移動できる範囲内に住んでいることがわかった。私より長く彼と交流があった友人が「オフ会することになったから、いっしょに来て」と言ってきた。

当時誰も携帯なんて持ってなくて、連絡手段チャットルームのみ。ダイレクトメッセージ的な機能時間場所を決めて、小学生2人は電車に乗り待ち合わせ場所に向かった。

早めに着いた私たちは、DSなんかで遊びながら待った。おおむねワクワクしていた。気づいたら待ち合わせの時間を1時間くらい過ぎていた。もうすこし遊んだ。3時間くらいは待っていたような気がする。彼は来なかった。ゲーム機の充電が無くなる前に、私たちは帰ることにした。

不思議と怒ってもなかったし、すこし安心していた。なんだかんだ知らない人と会うことに緊張していたのかもしれない。

その後も普通にチャットしていたが、私からは彼にあの日のことを話すことも理由を聞くこともなかった。

今思えば本当に危うい。危うい。どこかで大変なことになる、一歩踏み間違える可能性がゴロゴロしてる。来なかった彼は多分適当言ってただけか、めんどくさくなったかのどっちかだと思うけど、ヤベー人が来てしまった未来というのは可能性として確実にあった。

今、自分の知っている子供チャットであった人とはじめて会うんだ〜とか言っていたら、えっ…ちょっと詳しく話してくれる?ってなると思う。だけど、あの日私は自分判断100%信頼していた。親にも言ってなかった。自信満々だった。バカなのだ子供は。子供バカで当たり前なのだ頭が悪いとかではなく、修羅場なんかくぐっていないんだからしろとか危険に気づけとか言う方がおかしいのだ。だから子供はある程度大人に守られないといけないのだと思う。自由との兼ね合いは難しいけど、とりあえず色々気軽に報告できる大人との関係性があるだけでも何かが防げるかもしれない。

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