アンテナ感度の高い人であれば、外国の方がすぐれたモノを作っているのであれば外国産の方を評価する。それは真っ当で公平な考え方だ。
むしろ、知識が乏しい、インプットが偏っている人ほど、自分の知っている一箇所だけを過当に評価し、他所が評価されるのを嫌悪するようになる。常日頃から情報収集と比較検討を繰り返している人はおよそ持たないマインドだ。
そのような類の、探究心が欠如するわりに自身の横着ぶりに無自覚な人が認知する「一箇所」が自国のブランドになりがちなのは想像に難くない。
ちなみに、外国産を評価するというのは広い目で見ればごく当たり前に誰もがしていることだ。
パスタならイタリアがいいし、腕時計ならスイスがいいし、といった感覚ならおそらく誰もが違和感なく受け入れている。
けれども、技術の進歩が著しい分野、国内勢力がかつては世界的にも存在感を示していた分野などは、感情が悪さをして、どうしても自国を贔屓するように無自覚のうちに自ら「アンテナ感度を鈍らせて」しまうのが人間というものだ。
そのような恐れのある分野にふれる時は、とくに情報をメタな視点で摂取するように努め、メディア記事の誘導する認識に安易に同調せずにファクトやデータを重視し、その上で実際にモノに触れる体験を欠かさないことだ。
そうした手順を踏んでから所見を語るべきなのだが、ネットの批評者(というほどでもない難癖つけマン)の多くは、そのようなことを何一つ出来ていないのが実情だ。
基本外国製が好きよね。
アンテナ感度の高い人であれば、外国の方がすぐれたモノを作っているのであれば外国産の方を評価する。それは真っ当で公平な考え方だ。 むしろ、知識が乏しい、インプットが偏って...
ものによる