2019-07-06

anond:20190705020118

夏への扉は俺もぜんぜん面白さがわからん

ただ増田翻訳ものにあまり慣れてない気がする。おまけにSFだと専門用語が出てくるしそこからストーリーが発展してくんだから想像するのが余計に大変なんだと思う。

からいきなり長編を読むよりも、短編を読んだほうがいいと思うよ。いろいろな作品を味わえるし。

アシモフの「われはロボット」とか超有名な古典にして基本だけど、やっぱりすごく面白いよ。ロボット開発の歴史で幾度も訪れた難問をロジカル解決していくミステリ的な展開、そこに人間の思惑や感情ささやかに絡んでいくのが飽きさせない。

ディック短編集は、特有の暗さと自己認識が揺らぐ不安がすごくてどんよりした気分になれる。映画原作も多いので、映画との違いを楽しむのもいい。

技術寄りのSFとは違うけど、ブラッドベリの「火星年代記」とか「ウは宇宙船のウ」は抒情的で詩的な文体がすごく読みやすい。科学が発達した世界で描かれる感傷的なストーリーが甘く胸に刺さる。ファンタジーホラー系の短編も多い。

あと、有名作を扱ったアンソロジーを読むと、いろんな作家作品アイディアを読めてお得。有名なのだと「冷たい方程式」とか。

タイムトラベルスペースオペラホラーなど特定テーマごとに選んだ本も多いので、好みにあった作品を探すこともできる。

夏への扉ぴんとこなくても、それこそ「時の娘 ロマンティック時間SF傑作選」なんてアンソロジーであるし、古典的な恋愛SFのよさはこっちの方が堪能できるかも。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん