主婦業は選択の連続だ。サポート業務が主であるため、相手を優先しての臨機応変な対応が求められる。
給食みたいに献立をバシッと決められればいいが、「ママ、今日は○○が食べたい!」「急に会社の飲み会が入ったから夕飯いらない」の一言で変更を余儀なくされ結局献立は都度考える。明日の天気を確認して、自分、子供、夫の服や持ち物をそれぞれ選択し準備する。家族が風邪をひくなど、何か問題が生じた時はすべての予定を組み直す。
書いたのはほんの一部だが、完璧な主婦業をやろうとすると選択する機会が家族の数だけ増え、また決断を覆される機会も増え、万事うまくいってもそれが常態であり感謝されることは少ない。
その結果、決断疲れをおこしモチベーションや思考力が低下してミスをおこしやすくなる。ミスが増えると常態であると思い込んでいる家族から不満がでる。そしてミスした自分を追い込みさらに頑張ろうとするも決断疲れを招いている状況に変化がないためミスは減らない。最終的に、自分はできない人間だと自己肯定感を低くしてしまい、自分が自分を無能と判断してしまう。