その昔、私が小学生のころに実家のインターネット接続を申し込みする機会があった。
この時点でいろいろおかしい気がするが、インターネットを使うこと自体を決めたのは親であり、
インターネット自体の接続は何とか出来たが、契約した後の設定が全くできずに完全に積んでいた。
どうしてもわからないので母に頼ると殴られた。で仕方がないので申し込みしたプロバイダに電話をかける。
プロバイダの人が「おうちの人に」なんて言い出すので身近にいた親を出すが、ちょっとしたら今度は手近のリモコンが飛んできた。
リモコンを投げられた経験ある方はどれぐらいいるだろうか。うちのは電池を格納するところの蓋がゆるゆるだったので、
投げられている途中で単3電池がクラスター爆弾のように分散して飛んでくるのである。結果2発被弾した。とにかく痛かったこと、悲しかったしか覚えていない。
その後、プロバイダでは手に負えないことになり、最終的にモデムの管理をしているNTTに電話がつながってようやく設定ができた。
ちなみに原因はモデムの設定画面である「192.168.11.1」というIPアドレスをブラウザに入力する際にコンマとピリオドを打ち間違えたことである。
キーボードをまともに触ったことがない私にはその区別がついていなかった。
その後もプロバイダが発行した接続マニュアルとひたすらにらめっこした結果、何とか我が家のインターネットはつながった。
時は経って私は20代。あの頃私を殴った母は50代。私は大学の工学部を卒業し、そこそこパソコンが使えるようになった。
パソコン関連に限らず、母は分からないことがあるとなんでも私にやらせてきた。
そのたびに「なぜ自分がわからないことを子供にやらせるのだ」と違和感を覚えながらこなしてきた。そうしなければまた殴られたり怒鳴られたりするからだ。
そんなころ、引っ越し先でインターネットを契約したいがさっぱり分からないと言い出した。そもそもWi-fiとインターネットの関係がわかっていないらしい。
インターネットのつなぎ方がわからないといわれて、急に前述したことを思い出したので増田を書いている。
そういえば、あの時は本当にぼろ雑巾かゴキブリみたいに扱われたんだっけ。積年の恨みがさらに強くなった瞬間だった。
ずっと前から自分のことを自分でやらない母には嫌気がさしていて嫌悪感しかないのだが、そういえばなんで今まで殴っていなかったか不思議で仕方がない。
とっくに理性なんてなくなっていてもおかしくない段階だったのに。
そういえば我が家の家訓は「やられたらやり返す」などと母が言っていた気がする。別にそれは家庭内では成り立たないなんてことはないはずだ。
だが、まだ殴るには惜しい。今はまだ早い。本当に本当に私以外対処できないことが発生するまでは耐えてやる。
でも、いつかは殴ってやるんだ。
あの時何もわからない小学生の私をさんざんな目に合わせ体にあざを作りながらネットを接続したあの日みたいな目に、
「昔虐待された」なら堂々と縁が切れるじゃねーか 変に仕返しなんぞして、犯罪者になったり、障害者になったり、縁が切れなくて老後の面倒見ることになったり、いいこと無いぞ
年とともに誰しも一人では惨めになっていくんだから、 暴力をはたらかずとも、それ以上の復讐だってできる。 殴るのはやめておこう。