2017-06-25

三代目*アクア気持ち悪さ

別にデザインが、という話ではない。先日トヨタアクアマイナーチェンジした。マイナーチェンジは2回目なので、前期・中期・後期の後期にあたる変更なんだけど、それをCMなどで「三代目アクアデビュー」と言っているのが心底気持ち悪いという話だ。

普通マイナーチェンジした際には「二代目、三代目」などという表現は使わない。使うのはフルモデルチェンジした時だ。だからこそCMでも「三代目*AQUA」と表現されていて、画面の下に静止させないと絶対に読めない小さな文字で「*2011年新型発売、2014年マイナーチェンジ発売、2017年マイナーチェンジ発売を数えています。」とかいうふざけた表記が入っている。詐欺だろこれ。フロントデザインちょっと変えただけで、ボディの大部分も中のシステムも全く変えていない車を「三代目」と大々的に打ち出すなんて前代未聞だ。あんな小さな注意書きでは、このアクアフルモデルチェンジした新型車だと勘違いする人がたくさん出ると思う。(実際Twitterでも、「三代目アクアって新しいハイブリッドシステム積んでるんだっけ?」とつぶやいている人がいた。)

でもなにより気持ち悪いと思ったのは、トヨタの「“三代目”って言っとけば、三代目J.Soul Brothersのファン層みたいなバカ共が反応して、喜んで買ってくれるだろう」という姿勢がはっきりと見えていることだ。アクアって前期の時はスッキリしたCMをしていたのに、中期から千本桜」「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」「モンスターハンター」といった曲をCM採用して、明らかに「こうすればバカ共が話題にするだろう」という姿勢を取り出した。その時点でかなり嫌悪感があったけど、ついには「エレクトリカルパレードの曲」+「三代目」という、日本の最底辺が好む最悪の組み合わせを恥ずかしげもなく打ち出してきた。テレビからこのCMが流れるたび、俺は本当に気持ち悪くなってしまう。広告担当制作担当代理店の連中が「三代目って言っちゃえばバカ共が話題にするだろ。普通マイナーチェンジで三代目なんて言わないけど、そんなの小さく注意書き入れときゃいいだろ。」と話し合っているのがありありと伝わってきて吐き気がしてくる。

トヨタ日本国内で圧倒的に売れているのって、こういう恥も外聞も無いことをやってのけるからだとは思うし、それによって実際に日本国民の心をがっちり掴んでいるのは確かなので本当にすごいとは思うんだけど、一方で、そこまでしないと日本では商品は売れないのだろうかと惨憺たる気持ちにもなってくる。負け犬の遠吠えなのかもしれないけど。

  • *カルディナ 「スポーツカーが嫉妬する」 *bB 「TOYOTA MUSIC PLAYER」 *ヴェルファイア 「その高級車は、強い」 *パッソセッテ 「私たち、主婦で、ママで、女です」 ...

  • ホンダのストリームをパクって「みんなの願いをかなえたクルマ」ってキャッチコピーで売り出したのがトヨタのウィッシュです

  • こういう場合「暗澹たる」というもんかと思ってたけど「惨憺たる」でもありなのん? 意味的には問題なさそうだけど

  •   歴史上の 名車を 集めた 博物館を 持っているのに   なぜ 美しく 味わいのある デザインを 学ばないのか   電気自動車の 時代に デザインが 駄目   空力性能だけ ...

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