横から、しかも遅れて便乗ですまん。鍼灸が効きそうな理屈を考えてみた。
あくまで理屈としてそれも考えられる、というのを並べただけなので、本当にそうであるという意味ではない。
特に資料を当たったりしてもいないので、既に同じようなことが言われているかもしれない。
増田の言う「神経を刺激する」というのがどの程度の範囲の現象を指すのかよく分からないので、増田から見ると重複する部分もあったりするかもしれない。
なお、直接末梢神経の束をぶっ刺して刺激しているというのは、逆にあまりないように思う。それだと神経のダメージが大きそう、というか端的にすごく痛そうだ。
神経束ではなく、個々の神経細胞レベルになるとよく分からん。痛覚神経以外は、ダメージを与えても痛みは感じなさそうではある。
それとも、痛覚神経だけをピンポイントに破壊して、痛覚をやわらげたり? さすがにそれはどうだろう。
・灸の場合は温熱刺激による血行の改善があり得るのではないか。体温を感知するレセプターは全身にくまなく配置されているのではなく、ある程度ポイントとなるスポットがあるようだ。
自分が聞いたのは頸部の血管だったと思うが(うろ覚えで済まぬ)、他にも知られてないポイントがあっておかしくない。そういう場所をピンポイントで温めることにより、全身もしくは体の大きな一部分の血行が変化することはあり得ると思う。
・微小な外傷を作ることで、炎症反応を促すようなトリガーとなり得るのではないか。
炎症反応はかなり複雑な反応で、全容解明には未だ遠い。神経系だけではなくサイトカインなどによる細胞同士の連携を多く含んでいる。微小な外傷によりこれらを部分的に引き起こすことで、何もしなかった場合とは異なる身体反応が起きることはあり得ると思う。
これはトンデモ一歩手前の相当あやふやな発想。隣接する筋線維細胞同士の連携は、電気的な信号によりなされている部分がある。針は金属でできているので、これを筋肉に刺すことで、細胞同士に通常では起こらないやり取りが起きる可能性はある…かもしれない。ただし細胞サイズのものごとを顕微鏡も使わずに皮膚の外側から狙って操作するというのは、かなり無理がありそうにも思うが、人間の熟練というのは時に常識を超えて凄いことを成し遂げるので、絶対ないとは言い切れない。
いずれにしても結構物理的に、通常は起こらないようなシチュエーションで体に干渉しているので、ホメの砂糖玉よりは何か起きる可能性は高いと思う。もちろん、害になる作用も含めて。
意図的に特定の神経を刺激して血流や免疫をコントロールできるなら、ほとんど医薬品と変わらんのじゃないか