定年間近の父親が「双極性障害」と診断された。
真面目で穏やかな性格の父は、お酒もタバコもギャンブルもせず、
30年間同じ会社で勤め上げてきた。
時々会社を休んで寝込んでる父に涙ながらに呼びかけてる母を見かけたから
今よりも欝とか精神病については甘えみたいな意識が強かった時代だった。
子供達を自立させるまではと、通院等もせず、ぎりぎりのところで働いていたようだった。
子ども達が自立してしばらく経った。
『もうお父さんは頑張りたいけど頑張れなくなった』と母は言った。
そこで、『会社を辞め、母と共に自営を始める』と父が言い出した。
久しぶりに父の活き活きとしていた姿を見た。
色々な思いはあったけど、応援すると言った。
そんな折、父親がいきなり車を買った。声を荒げて怒るようになった。眠らなくなった。浮気を3度した。
はめを外すってレベルじゃないことをしては、前よりも長く寝込むようになった。
自分は正常だと言う父を病院に連れて行くと、初めてその症状に病名がついた。
子供のころから何度も聞かされていたが、母は父に心底惚れ込んでいた。
穏やかでおとなしい父と、明るくお喋りな母は、凹凸でかみ合ってる夫婦だと互いに言っていた。
浮気をされ、暴言を吐かれたり、住むところを追われることになって
「自分しかお父さんの味方になる人はいないから」と、母は、他人から、親族から、父を守った。
そんな母も、もう疲れ果てているようだ。
以前よりは穏やかなことが増えたけど、感情のコントロールができない。
母の親族の悪口を母に延々と愚痴ったり、一旦落ちるとまた寝込む。
もう父に振り回されるのはたくさんだと母は言った。
「お母さんとお父さんのことだから、そのときがきたとしたら最後は自分達で決めるよ」と
言う母の顔を見て、もう離婚も近いのかもしれないと思った。
パートナーが病める時に共に歩むのは相当難しいことだと思う。
そんな母にはもう無理してほしくない。母には母の人生を生きてほしい。
そう思う反面、
遊ばず、ひたすら働いてきて、病気になっちゃって、家族からも見放されるって。
それが父の人生だったのだろうか。
仲が良かった時代を知ってるだけに、離れても離れなくても辛そうで、辛い。
子供が金持ちになれば救われるけど まあ夢物語よね
俺の親父も躁鬱だけど、浮気とか車買ったりしないぞw寝ずにずっと喋って、プログラミングしてるw その親は抑圧されていただけで元々それがしたかったんだろうな。 結局心中では...
「父の人生はなんだったのだろうとふと考えてしまう。 遊ばず、ひたすら働いてきて、病気になっちゃって、家族からも見放されるって。」 っていうのは、寿命が延びて痴呆が増えて...