2014-07-18

異動にあたって思うこと

 今日人事異動がありまして、転勤を命じられました。2年ぶりの転勤です。異動の有無や行き先を含めて、おおかた予想通りの異動でした。

 おおかた予想通りだとは言え、別に感想がないわけでもないし、むしろ人にいろいろ喋りたいという想いが募る一方で、都合よく話を聞いてくれる人が身近にいないものですから、せめてこうしてブログを書いて、誰かに今の気持ちを聞いてもらいたいという欲求を紛らわすわけです。

 さて。今回の異動がどういう意味を持っているか自分としては分かっているつもりです。一つには自分部門が決定し、それに伴って今後のキャリアもある程度明白に、というか予想可能なものになったということ、もう一つは自分仕事以外の時間の使い方について、これもなんとなくは想定できるようになったことです。仕事仕事以外の事柄について今後がまったく分からない状況から脱却できたことは、良い面と悪い面があるように思えます

 悪い面から言うと、率直に言って、おそらくこれで出世の芽はなくなりました。会社経営の中枢に関与することや会社損益に重大な影響を与えるセクションに行くことが出世の条件でしょうから、今の段階でそういった部門にいないということ事態が、自分の将来を如実に物語っています。同期を見渡すと、最初からそういった部門にいる人や、今回の異動でそういった部門に行く人が山ほどいます自分は、その中の一人として選ばれませんでした。きわめてシンプルな、だからこそストレート現実を目の当たりにして、目を逸らしたい気持ちでいっぱいです。自分の将来を悲観するというよりもむしろ、将来のある人間に選ばれなかったということに対する無力感であったり、そりゃそうだよねという納得感であったり、そうやって自然に納得してしま自分に対する怒りだったり、そういった感情が今、自分の中でぐるぐるしています

 一方で、良い面に目を向けると、それは悪い面の裏返しで、中枢部門でないためある程度の仕事量で済むだろうということです。ということはつまり仕事をしていなければならない時間が他の人より短くて済み、プライベート時間をより多くとることができるだろうということです。実のところ、今回の転勤で中枢部門に行くことになったら趣味をいくつかやめなければならないと、覚悟をしていました。今回のそういったことにはならなかったので、今後も趣味を続けていきます。「人生を謳歌する」という意味においては、今回の異動は良かったのかなと思います

 結局のところ今回の異動に関しては、得るものと諦めるものがあって、これから自分人生仕事にどうやって折り合いをつけていくか、そのバランスを立ち止まって考えるよい機会でした。

 と、こうやってグダグダ書くということは、たぶん心のどこかで悔しいんでしょう。ただ、それを認めると自分が保てなくなりそうだから、良い面にも目を向けて、自分を納得させようとする。分かっています。分かっていますけど、ねえ。

 自分が「将来のある人間に選ばれなかった」という意識は、どうしても消えません。そんな異動辞令でした。

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