2011-10-17

オーネット楽天グループ)もいいかげんヤバい件

カレログやらappLogが人のプライバシー情報を食い物にしようと試みて叩かれてますが、オーネットという老舗結婚相談所のここ最近の動きにもなかなか香ばしいものが。縁のない(この場合は"ある"か?)人にはまったく関係のない話に見えるかもしれないが、楽天グループ全体の意識の問題とも思えるので書いてみる。

2008年8月
楽天の連結子会社に
2011年2月
4月システムリニューアルにより、楽天IDの利用が必須になると一方的に通知。その楽天個人情報保護方針には、 「3. 個人情報の収集について」の「(2) サービスの利用に関連して取得される情報」で「お客様が当グループまたはサービス提供者が提供する商品または役務の予約・入札・購入、プレゼント応募、その他の取引を申し込まれた場合の、お客様を識別できる情報と紐づいた状態での取引履歴に関する情報」を取得し、それを「4. 利用目的について」で「(3) 当グループ広告宣伝またはマーケティングなど」に利用すると書かれている。オーネットでは婚活の一環として、各種イベントセミナー等を開催しているが、ようするにそうした婚活による活動履歴を楽天グループ内の他社の広告にも利用しますよ、と。さらにオーネット楽天個人情報の直接的なやり取りが無いにしても楽天IDの登録時に個人情報を登録したら実質名寄せができるじゃないかと尋ねた所、「会員の皆様が楽天ID登録される際に必要となる情報ユーザID(通常はメールアドレスと同一)、パスワード、氏名のみです。」との回答。オーネットを利用する時には既存楽天IDは使わず、オーネット専用の楽天IDを作りなさいという事らしい。
2011年3月
4月予定のリニューアル6月に延期
2011年5月
6月予定のリニューアル9月に再延期
2011年9月
リニューアル。数日間ログインすらできない、データ移行が全くできておらずユーザデータの再入力を強制する、などシステム的にもかなり問題のある状態でのスタート。さらにこの新システムでは、普通の質問に混ぜこまれた「子供の頃は、一人で食事をする事が多かった」、「身近な人が亡くなる場面に立ち会った事がある」などプライバシーに立ち入った質問への回答が、「ユーザ価値観」としてオーネットが選別した(毎月5人かな)相手に公開される仕様に。この「価値観」はリニューアル後の初期状態では未回答状態だが、答えたい質問だけ入力すると言った事もできず、さらにいったん回答すると削除したり非公開にはできない。問い合わせると「削除は出来ませんため、変更をお願いできませんでしょうか。」とのことで、やはりそういう仕様らしい。

こういう非常に個人的なサービス楽天IDのような共通IDしかグループ内での広告に利用するという宣言付き)でしか利用できないような仕様に変更するとか、それこそ配偶者にさえ教えるかどうか分からないプライバシー情報を見ず知らずの人に公開される上に、それを止める方法すら準備されていないとか、ちょっとどうなのと。

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