はてなキーワード: ガンガンWINGとは
ベルセルクの作者である三浦先生の訃報を目にして、ふと思い出した事がある。
元はガンガン(途中からガンガンWING)で連載されていた漫画で、エニックスお家騒動の際にコミックブレイド(マッグガーデン)に移籍した作品だ。
連載開始の頃にガンガンを購読していた事もあり、それなりに気に入って読んでいた作品だった。
この作品はベルセルクのパクリ漫画としてネットで散々叩かれていた。
何がそこまでの情熱を駆り立てたのか分からないが、わざわざパクリ検証サイトまで作っている人も居た。
まあ確かに設定に似通ったところはあり、構図にもパクリといえばパクリなのかなぁという場面があった。
例えば悪魔狩りの主人公は中盤から身の丈ほどもあるでっかい剣を装備する事になるのだが、その事自体をベルセルクのパクリだと散々叩かれていた。
え? でっかい剣を装備しただけでパクリなの? と当時の俺は不思議に思った。
まあ特徴的な装備という点でパクリみたいなものなのかな? とも思ったが、そのでっかい剣を背中に背負ってる構図さえもベルセルクのパクリだと叩かれていた。
あんなでかい剣を腰に下げる訳にもいかないだろうし、背中に背負う事自体はごく自然な事では? と思い、同じ様な意見を探したが検索の仕方が悪かったのか見当たらなかった。
それからもしばらくネットでは叩かれていたが、好きな作品だったので読み続けた。
途中エニックスのお家騒動による移籍があったりしたが、無事完結を迎える事ができた。
少し端折った感もあったが、作者の戸土野先生はしっかりお話を畳んでくれた。
気に入っていたキャラクターが散々酷い目にあった上に、最終的に主人公との一騎打ちの末に死んだりもしたが完結までたどり着いた事がとても嬉しかったのをよく覚えている。
なんとなく懐かしくなってきて、本棚の奥から引っ張り出してきて最初の方から読み返している。
……やっぱりパクリってほど話は似てないと思うんだがなぁ。