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2013-08-07

尾玉なみえ

尾玉なみえって、もう天才というか常人とはかけ離れ過ぎてすごい存在なのだと思う。

最近の作品では、なみえはその濃い世界をわかりやす表現して、ずいぶん気を割いてくれているのだと痛感する。

ジャンプ読みきりでやってのけた「ヒロインワキガ主人公のおちんちんがおっきして二人は変身して巨大獣と闘う」なんて濃さは、常人には常用できず、耐えられないのだ。そこはナウシカの浄化された世界に似ている。常識的な漫画コードに毒された私は、尾玉の真に濃いところに触れると肺から血を噴き出して倒れてしまう。そして読者は絶え、なみえ打ち切りの憂き目にあう。

孤独なみえは、内臓をやっちまいながら、特濃の世界を我々に向けて翻訳する術を得た。それが『マコちゃんのリップクリーム』なのではなかろうか。『マコ』では今までの連載において登場したモチーフが幾度も連続して現れる。家族(変な両親)のモチーフ小学生が変身するモチーフモテナイ人間モテナイが故の変態行為モチーフ。男と男のモチーフ。どれも洗練され、難解な濃い尾玉汁が啜りやす構造になっている。

尾玉なみえが登場して十年。なみえもグレードアップし、きっと読者もまた耐性をつけたのだろう。

機は熟した。実は今こそ尾玉なみえを「読みうる」時代になったのだ。2000年初頭はその時期ではなかったのだ。

 
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