2024-09-13

ラストマイル観た。

委託配送親子の親父が、しゃかりき働いて稼いでる知り合い(?)を引き合いに「夢」を語る。お前もサッサと飯食い終わってキビキビ動けって。

いつもは黙って聞いてる息子が、ついに「でも結局そいつ身体壊しちゃったじゃん。稼げてた頃は良くても今はどうなった?」と言い返した時に押し黙ってたのが良かった。

そこで「年の功の説得力」的な演出の中で、相田みつをみたいな特に理屈の通ってない言葉を並べて、ナルホド感激だ!自分も頑張らなきゃなあ!と奮起する感じにならないかちょっと不安になった。

そうはならない。そうやって個人の頑張りに問題還元するような事はしない。搾取構造のやるせなさはある。

たとえおかしな夢に見えても、そのモチベーションを解剖してみせた所で何を得られる訳でもない。

それでも作品を通しては組織あくまで個の集まりであること、個人に出来ることみたいな事をフィクションなりの誠実さで描いてて良かった。

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