10年近く東京都の教員採用試験に落ち続けてきた姪が、去年合格した。
教員のなり手不足が加速していて、今まで採用試験に落ちていたような人材でも、どんどん合格するようになっている。
こういう話をすると、東京都の公立の教員の質が下がっているように考える人が多いが、本当にヤバいのは、私立学校の教員である。
姪も、教育学部を卒業後、都内の私立高校で非正規教員をやっていた。
私立の専任(教員の世界では正社員をこう呼ぶ)でも、都の教員より、給与が低い学校のほうが多い。
東京都の私立は学費が年間100万円くらいするところが少なくないが、そういう学校でも、実は教員の給与は都立以下だったりする。
(ただし高い学費のおかげで、校舎などの施設はとてもピカピカ)
都立教員より給与が高い私立学校はごく一部の名門だけらしい。(一流大学の大学院を出た人が教員をやっているような学校)
つまり、現状として、東京都の採用試験に合格しない人が、私立学校の教員をやっているのである。
これだけ高い学費を払っているのだから、教員の質が公立より高いのだと保護者は思いがちだが、ぜんぜんそんなことはなく、教員産業とは情報を食うビジネスで、学費は教育の質を担保していない。
何度か増田に書いてるけど、公立と大して進学実績の変わらない私立の存在意義わからないわ 公立はクソ(動物園)みたいな漠然とした嫌悪感を、塾とかに煽られてた親が搾取されてるだ...