彼女は丸の内のメーカーの本社で、LGBTの人たちの人権や働きがいを守る部署で働いてると言っていた。地方工場勤務の人はとにかく可哀想な人たちで、そんな場所で働くLGBTの人たちはもっと可哀想なので、大学院で社会学を学んだ私が救ってあげたいという使命感を熱く語っていた。
彼女は基本リモートワークでたまに出社し定時で帰る生活を送っていて、別のメーカーの設計で働いている自分はめちゃくちゃ腹が立ってしまった。こういう人たちの給料を出すために、クソ暑い現場で汗水流して働いている人たちは何を思うんだろう。メーカーとして、会社としてこういう場所は必要なのかもしれないけれど、根本的に一般の労働者にリスペクトのない人はああいう仕事をするべきじゃないと思う。地方工場なんて行きたくないし、作業服なんてもってのほか。私はこの会社を良い方向に導いてあげたいと語る彼女と、もう会うことはないと思った。
1番腹が立ったのは、工場で働いてる私に対して「なんで工場で働いてるの?早く辞めなよ」とか、「そんな場所(名古屋)で働く人の気が知れない、男ばっかりで臭いでしょ?」とから...