2024-07-29

数年前のスイス民間銀行による信用創造廃止案について今更少し考える

銀行は元手がなくても預金口座に記帳すれば貸付自体可能なわけだが、貸付可能額が預金量に完全に制限されるとなるとどのような問題が生じるだろうか?

例えば貸付が不良債権化した場合問題がより大きくなるし貸付もより慎重になるので国債のような超安全資産しか投資しないようになるかもしれない。既に貸し付けてる分も貸し剥がしに動く可能性も高い。

預金集めと預金流出を避けるために過激手段を取るインセンティブも発生する。

中央銀行のみが通貨量を増やせるとなると、結局中央銀行民間銀行に発行した通貨を貸し付けるか(無利子無期限の貸付で渡すことも可能国債等と交換するかして通貨供給することになるが、経済が停滞して困るのは政府中央銀行なので中央銀行通貨供給する代わりに民間銀行に貸付を増やすように要求するようになるだろうけど、強制性がなければ国債等を買うだろうし、民間に貸し付けても中央銀行から補助金民間横流しするだけになるのでなかろうか。縛りをキツくして民間銀行が潰れても困るので政府銀行を助けるインセンティブが働くがこれ自体モラルハザードになる。

リーマンショックのような問題を避けるための案だがこれ自体が信用収縮を引き起こす問題を発生させる案のように思える。

https://www.swissinfo.ch/jpn/%e7%9b%b4%e6%8e%a5%e6%b0%91%e4%b8%bb%e5%88%b6/%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%91%ef%bc%98%e5%b9%b4%ef%bc%96%e6%9c%88%ef%bc%91%ef%bc%90%e6%97%a5%e3%81%ae%e5%9b%bd%e6%b0%91%e6%8a%95%e7%a5%a8_%e6%96%b0%e9%80%9a%e8%b2%a8%e5%88%b6%e5%ba%a6%e3%82%bd%e3%83%96%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e5%90%a6%e6%b1%ba-%e6%96%b0%e8%b3%ad%e5%8d%9a%e6%b3%95%e3%81%af%e5%8f%af%e6%b1%ba-%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%81%ae%e5%9b%bd%e6%b0%91%e6%8a%95%e7%a5%a8%e3%81%a7/44180938

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