2024-06-13

装飾職人が、近代の8時間労働労働者と同じ賃金を得るためには、20時間も働かねばならない。

装飾が施されると、普通は物の価値は上がるものだが、にもかかわらず、

材料費は同じで、優に3倍以上の製作時間をかけた装飾品が、よりシンプルな物の半額で売られている場合が見受けられるのだ。

装飾がなくなれば、すぐに労働時間は短縮され、賃金は上昇する。

中国彫刻職人17時間働くが、アメリカ労働者は8時間しか働かない。

もし私がシンプルなケースに装飾されたケースと同じだけの金額を払うなら、労働時間の差益は労働者が受け取ることになる。

もし装飾が全く存在しなければ――そういう状況になるには数千年かかるだろうが――8時間も働く必要はなく、たった4時間で十分になるだろう。

なぜなら、今日では労働時間の半分が装飾に費やされているかである

装飾は労働力の無駄いであり、それによって健康をも損なう

今までも常にそうであった。

今日はしかし、さら資源無駄遣いまで意味するようになっている。

そしてこの両者を合わせて一言で言えば、資本無駄遣いということである

装飾と犯罪 アドルフ・ロース

https://mickindex.sakura.ne.jp/loos/loos_OrnamentVerbrechen_jp.html

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