何度か別の道や上を登る事を試みた事もあるし一時期独立もした
熱意がある訳ではない
この道に適正がないわけではない
でも、秀でているわけではない
思い返しても良い思い出は少ない
邪険に扱われたり、泣かされたり、鬱になったり、死にたくなったり…今でも散々なことばかりで自尊心は常に低い
そんな醜態を横目に颯爽追い抜いていく若者を何度も見送ってきた
彼らは才能という常時成長バフでグングンと伸びて生活も生き生きしていく…きっと早々に上に登ってから壁にぶち当たるのだろう
大したことない壁に阻まれて、順調な人が目にしている壁を見ることなく死ぬのだろう
別に宇宙に行きたいとか、高級車を並べたいとかそんな大きな夢じゃなくていい
叡智や強大な人体、カリスマ性がほしいわけでもない
人生を気楽に生きるための才能でいい
才能が欲しかったな…