人間はどうしても心が揺れ動く、特にネガティブな方向の心の揺れ、それこそ動揺だったり怒りだったり悲しみだったり恐れだったり、ネガティブに心が揺れ動くと心のバランスを取ろうとする。
心のバランスを取ること自体が悪いというわけじゃない。
ただその方法として他者を蔑むという手段を選ぶことは決して褒められたことではない。
みんな心当たりあるだろう?
これを書いている自分自身の過去の言動へ多くの心当たりがあるし、他人を見てもそういう個人や集団や思想にも心当たりがある。
例えば、嘲笑。
このエントリへ対して嘲笑の気持ちから言葉を発したとしよう。
それは心が揺れ動いてしまったからバランスを取るために出た言葉だ。
例えば、とぼける。
このエントリへ「わからない」と一言発するのは心のバランスを取るため。
「私はわからない」ではなく「あなたのことがわからない」でもなく「○○がわからない」でもなく単に「わからない」と発しているのは心が揺れ動いて自分の心のバランスを守るために出る言葉だ。
自分は、動揺したとき、悲しいとき、怒ってしまったとき、いつも「心のバランス」という言葉を思い出すようにしている。
そしてまた、他者を蔑んだり、暴言を吐いたり、嫌味を言ったり、とぼけたりしている人を見たときは「この人は心のバランスを取ることに必死なんだ」と思って接して寄り添うようにしている。
心のバランスは大事だ、大事だからこそ良くない方法で心のバランスを取ってはダメだよ。
それは一層あなたを傷つけることへ他ならないんだから。
>蔑んではならない まずこの漢字が読めない